lanケーブルの選定において登場するGbpsは、カテゴリと同様に理解が難しかったり、具体的な意味が把握しにくいものです。lanケーブルのGbpsはデータを送受信する伝送帯域のことで、1Gbpsなら秒間約125MBで伝送できることを意味します。CDの最大データ量で考えると、5.6秒ほどでCDのデータを送受信できることになります。ただこれもlanケーブルの理解には不十分で、決して直感的ではないといえます。
bpsはビット・パー・セコンドの頭文字で1バイトが8ビットですから、1秒間に1ギガビットの伝送ができる意味で、分かりやすく説明するなら文字にして6千万文字以上が1秒間に伝送できる計算です。lanケーブルを選ぶ場合にGbpsが必要か、これは使用する機器と用途によるので、一概に必要不必要を断言するのは不可能です。必要となるケースを挙げるとしたら、契約している通信回線がGbpsクラスだったり、機器の最大伝送速度がMbpsでは足りない場合です。lanケーブルは対応する仕様を明確にしていますが、実際に期待通りの性能を発揮するとは限らないです。
機器の性能を引き出したいなら余裕を持たせてケーブルを選定すること、そして信頼できるメーカーの高品質な製品を比較検討することです。最先端の通信回線を利用したり、最新のネットワーク機器を導入して活用したいのであれば、迷わずケーブルも最高かつ性能に期待できる製品を選びたいところです。